TVの歴史
(アナログ編)

参照:Wikipedia

1900年代 日本のTV前夜
1926年12月25日 - 浜松高等工業学校の高柳健次郎が電子式テレビ受像機(ブラウン管テレビ)の開発。撮像に機械式のニプコー円板を、受像に電子式のブラウン管を用いた。「イ」の字を表示させる。
1931年 - NHK技術研究所でテレビの研究開始。
1939年3月 - 日本でテレビ実験放送開始。
1939年5月13日 - NHK放送技術研究所による公開実験。
1940年4月13日 - 日本初のテレビドラマ「夕餉前」の実験放送。
1945年 - 「日本のテレビの父」と言われる高柳健次郎らによって戦前より始められていた日本のテレビ研究が敗戦直後にGHQにより禁止される。
1946年 - 7月に禁止令が解除され、11月よりNHKがテレビ研究を再開。
1950年 - 電波法、放送法、電波監理委員会設置法の電波 3法施行。
1951年 - GHQの要請により電波監理委員会メンバーが視察のため渡米。アメリカから3人のコンサルタントが来日。軍事戦略のひとつとして占領国でのテレビ放送利用を重要視していたアメリカの圧力によりアメリカ式の技術標準が日本で採用される。
1953年
1月 - シャープが国産第1号のテレビTV3-14Tを発売。価格は175,000円。
2月1日 - 日本放送協会(現:NHK総合テレビジョン、NHK G)のテレビ放送開始(日本初の地上波テレビ放送の開始)

8月28日 - 日本テレビ(NTV)、テレビ放送開始(民放初のテレビ放送の開始)。またテレビ画面が裏返しに映る日本初の放送事故が発生した。

当時の主な番組は大相撲、プロレス、プロ野球などのスポーツ中継や、記録映画など。白米10kgが680円、銭湯の入浴料が15円程度であった当時、テレビ受像機の価格が非常に高価(20万〜30万円程度)で一般人には買えないため、多くの大衆は繁華街や主要駅などに設置された街頭テレビや、土地の名士などの一部の富裕世帯宅、喫茶店、そば屋などが客寄せに設置したテレビを見ていた。
1955年
4月1日 - ラジオ東京(KRT、現:TBS)がテレビ放送開始。

1956年
12月 - NHKのカラーテレビ実験放送開始(UHF帯を使用)。
1957年
11月1日 - 日本教育テレビ設立。
11月18日 - 富士テレビジョン(1958年12月にフジテレビジョンに改称)設立。
12月28日 - NHK東京、日本テレビがカラー試験放送開始(通常テレビのVHF帯)。
1958年
12月23日 - 東京タワーから放送開始。
1959年
1月10日 - NHK教育テレビジョン(2011年6月から対外的名称として:NHK Eテレ)開局。
2月1日 - 日本教育テレビ(NET、現:テレビ朝日)開局。

日本では教育分野へのテレビ利用が検討され始め、教育局、準教育局として開設される局が多くなる。
3月1日 - フジテレビ(CX)開局。

前年1958年からこの年にかけて多くの局が開設され、4月10日の皇太子明仁親王(今上天皇)御成婚の中継をきっかけにテレビ受像機が一般に普及し始める。同時期に、JNNを始めとするニュースネットワークが結成される。
この頃より、東映を除く映画会社が、テレビへの作品販売や所属俳優の出演を拒否したため、代替としてアメリカ製のホームドラマや西部劇などのテレビ映画が大量に輸入され、各局の主力番組として放送された。この状況は1970年頃まで続き、高い人気を得た作品も少なくない。
1960年
9月10日 - カラー本放送開始(東京・大阪のNHK総合・教育、日本テレビ、ラジオ東京テレビ、読売テレビ、朝日放送)。
11月29日 - ラジオ東京からTBSへ略称を変更する。

12月 - 日本教育テレビからNETテレビに社名表示・略称を統一する。

1964年
4月12日 - 東京12チャンネル開局(別名:科学テレビ、略称:TX、現:テレビ東京)。

1967年
PAL・SECAM方式によるカラー放送開始。
1968年
2月20日 - 日本初のUHF局としてNHK徳島教育テレビ運用開始。
8月12日 - 日本初の独立UHF局として岐阜放送がテレビ放送開始。
1969年
日本のテレビ受像機生産台数が世界1位になる。
1970年
NHK、東京と大阪でNHK UHFテレビ実験局(UHFテレビ放送の試験運用)を開始(1975年4月まで)。
1973年
11月1日 - NETテレビと東京12チャンネルが総合テレビ局化。
1977年
4月1日 - NETテレビからテレビ朝日へ略称を変更する。

1978年
9月28日 - 日本テレビが世界初の音声多重実用化試験放送を開始。
1981年
10月1日 - 東京12チャンネルからテレビ東京へ商号を変更する。
1984年
5月12日 - NHKが衛星放送(BS)の試験放送を開始。
1987年
7月4日 - NHK-BS1が日本初のBS本放送開始。
1989年
6月3日 - NHK-BS2が放送開始。
1990年
11月30日 - 民間衛星放送局・日本衛星放送(JSB・WOWOW)が試験放送を開始。
1991年
4月1日 - WOWOWが本放送開始(日本初のペイテレビ)
11月25日 - BSハイビジョン試験放送開始。
1992年
4月以降 - CS放送6チャンネル(CNNスターチャンネルスポーツ・アイMTVスペースシャワーTV衛星劇場)が順次放送開始。
2000年
12月1日 - 11:00、BSデジタル放送(民放5社、WOWOW、スターチャンネル)が放送開始。
2003年
12月1日 - 11:00、東京、名古屋、大阪を中心に地上デジタル放送を開始。
2006年
4月1日 - 11:00、移動体受信機向けの地上デジタル放送(通称:ワンセグ)開始。
2007年
10月1日 - BSアナログハイビジョン放送終了。
2011年
7月24日 - 12:00、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)を除く44都道府県で地上アナログ放送終了。
2012年
3月31日 - 12:00、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)が地上アナログ放送終了し、日本全国で完全デジタル化が完了した。
これで、日本のアナログ放送は完全に廃止され、約60年の歴史に幕を閉じた。

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