CM編
このページはCMの事例を纏めました。
ジャンルは次の通りです。
放送中止……放送開始後に問題となり中止になったもの。
内容差替……放送開始後に問題となり差替になったもの。
話題議論……放送開始後に問題となり話題になったもの。
↓年代ジャンプリンク↓
60年代 70年代 80年代 90年代
00年代
10年代 20年代

60年代 /
1964年 興和 コルゲンコーワ 放送中止
保積ペペ演じる少年がカエルに「おめえ、ヘソねえじゃねえか!」と言ったり、小突いたり落書きする内容に「おヘソが見えづらい子供がいじめられる」と苦情等が相次いだために4ヶ月で打ち切りに。
また、CMを真似て薬店でカエルが落書きされる被害もあったそう。
1968年 タカラ 人生ゲーム 内容差替
「貧乏農場」というセリフにクレームが付き、「一文無し」へ変更された。
ちなみにゲーム事態の貧乏農場も後にゴーストタウンへ変わり、更に海外に合わせて開拓地へ変わった。
70年代 /
1970年代 橘高株式会社 リッタースポーツ 放送中止
桂三枝(現・桂文枝)が扮するアドルフ・ヒトラー調の扮装にクレームが付いた為に放送中止に。
1975年 ハウス シャンメン しょうゆ味 放送中止
「私、作る人。僕、食べる人。」というセリフが女性蔑視にあたると婦人団体から苦情があったために2ヶ月で打ち切りに。
ハウス側は「差別的意図はない」と否定している。
80年代 /
1981年 大日本除虫菊 金鳥マット 内容差替
掛布雅之に声をかける三遊亭圓丈のセリフの「カッカッカッカッ掛布さん」が吃音を思わせるとし、後に「カコカケケコカケ掛布さん」に変更された。
ちなみに、三遊亭圓丈は中日ドラゴンズのファン。
1982年 政府広報 母と子 放送中止
覚醒剤防止キャンペーンCMの覚醒剤を打つ母親の隣で泣き叫ぶ子どもという内容に「怖すぎる」と苦情が相次いだために打ち切りに。
1983年 アサヒビール ビアカクテルBe 放送中止
赤・青・緑に染められた猫たちが遊んでいる内容に動物愛護団体から苦情が入り打ち切りに。
1983年 サントリー サントリーCANビール 放送中止
『パピプペンギンズ』が起用されたCMシリーズを放送している時期に、クローズドキャンペーンでの『パピプペンギンズ』のグッズプレゼントが行われ、グッズ欲しさの小学生・中学生を中心に未成年者がキャンペーン用シールが付いた同製品を購入する姿が問題視され、サントリーはパピプペンギンズのCMを取りやめた。
しかし、そのCMシリーズは1年も放送していて、85年にはサントリーが企画した映画『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』も放映されている。

ちなみに、2010年には「BOSSコーヒー シルキーブラック『ペンギン回想編』」にて当時のアニメの一部が放送されたが、ペンギンたちの手から缶ビールが消されていた。
1985年 SSK サンスキップ 話題議論
母親役の人物が不自然に見切れていたり、映像が突然止まったりする編集がおかしいと話題に。
初期の頃はきちんと母親役も映っており、契約満了後に母親役の女優がライバル社のCMに出演する事になったのだが、新しく撮影せずにこのような手抜き編集になったらしい。

↓ちなみに、その後の女優が出演したCMがこちら。
1986年 大日本除虫菊 タンスにゴン 放送中止
恥ずかしい衣装で製品をアピールする木野花ともたいまさこ(どちらかが山田さんの奥さんという設定)と同じ山田を名字に持つ人が苛められてるというクレームが付いて放送中止に。
1988年 SONY DoDeCaHORN CD 放送中止
タイの寝釈迦像がドデカホーンの音で目を覚ますという内容にタイ政府が「仏教国タイの崇拝する信仰仏を商業広告に用いることは、敬虔な仏教徒の気持ちを侮辱するものだ」と苦情を言い打ち切りに。
1988年 トヨタ カリーナ 内容差替
「生きる歓び カリーナ」というフレーズが昭和天皇の病状が悪化した為にフレーズが消されて放送された。
1988年 日産 セフィーロ 内容差替
井上陽水が「みなさんお元気ですか?」というセリフが昭和天皇の病状が悪化した為に音声を消されて放送され、12月には次のバージョンが放送された。
1988年 ロッテ V.I.P.チョコレート 放送中止
工藤静香のセリフ「その日が来ました」が天皇の崩御を思わせるために放送中止に。
1988年 金鳥 タンスにゴン 内容差替
舅に買い物を頼むと舅が突然死んだフリをし、それを見た孫が「お爺ちゃんまた死んだフリしてる」と言う内容に苦情が相次いだ。
その後、舅が突然寝たフリをし、孫が「お爺ちゃんまた寝たフリしてる」と言うCMに差し替えられた。(映像はそのまま)
1989年 サンスター ドゥー 抗菌コート  内容差替
「いつも何気なく使っている歯ブラシ、本当はバイ菌だらけ」という内容に全日本ブラシ工業協同組合から苦情が来たため、CGの2本の歯ブラシが「男の歯ブラシがバイ菌で汚いので抗菌コートの変えてもらいなさい」というあまり内容が変わらないCMに差し替えられた。

↓こちらがあまり内容が変わらない差し替え後。ちなみに「抗菌コート」のCGは同じ。
1989年 渋谷ゼミナール 放送中止
「おーちたぞ、おちたぞ、みーんなおちた」と銭湯で歌う内容に苦情が相次ぎ、数日で打ち切りとなった。
90年代 /
1990年 キリン ラガービール 放送中止
1月16日に開始した『ラ党の人々』は制作費に5億円をかけた1年間続くシリーズものだったが、同日に主演の勝新太郎が麻薬所持で逮捕され、このCMシリーズはたったの1日で打ち切りとなった。
後にこのシリーズを担当した作家・つかこうへいの演劇でこのCMをまとめたビデオプレゼントがあり、数人が当選したらしい。
    
1991年 エーザイ チョコラBBドリンク 内容差替
『この世の中、バカが多くて疲れません?』というセリフにクレームが。後に『この世の中、お利口が多くて疲れません?』に。
ちなみに、『バカ』バージョンでは後ろの子供たちが左から右に、『利口』バージョンでは右から左へ行進している。
1991年 ペプシコーラ 話題議論
ライブ中のMCハマーがコカコーラを飲んだら場違いを起こすという内容にコカコーラ社からクレームが。
このCMは海外で放送されたものに字幕を付けて日本でも放送され、当初は日本テレビでは修正無しで放送、他局はコカコーラの缶や文字にボカシを入れたりしたが、後に全局修正されたバージョンが放送された。
騒動後、新聞広告にて修正されていないバージョン+2つのコカコーラとの比較CMを収録したビデオが「あなたの意見をお聞かせ下さい」という内容と共にビデオプレゼントが行われた。
1992年 三洋電機 新て・ぶ・らコードるす 放送中止
所ジョージが首から下を赤い袋に入れられて身動きが取れないという内容に障害者団体から抗議を受け、放送中止となった。
中止になるまでにシリーズがあり、最初の閉じ込められた部屋は家具もなくキレイで猫が1匹いる程度だったが、その後では草が生い茂っており猫がたくさん増えていた。
1992年 エバラ 焼肉のたれ・浅漬けの素 など 話題議論
出演者の浅茅陽子がインタビューなどでベジタリアンであることを公言し始めたために問題となり、この年の春に全てのCMを降板した。
1993年? BATJ KENT 内容差替
仕事中に一服すると、周りが突然リゾート地に変わるという内容に「幻覚を見るような成分が入っているのか?」とクレームが。
その後、KENTを手に取ると風景が変わるという演出が変更された。
  (変更前)  (変更後)
1993年3月 アサヒドーカメラ 放送中止
「ミカとパパの物語」と題した女性が着替えながらパパにビデオカメラをねだるこのCMが、愛知県のあるフェミニスト団体から、男性にこびて買ってもらうのが女性という女性差別で不快だと抗議があり、会社の幹部が彼女たちから直々に即時放送中止の抗議文を手渡された。
1993年 ニッセン 話題議論
おばさん3人組が降りるシャッターに顔を覗き込ませながら「あ、ちょっと見せて」という内容を、福岡県の少年がマネをして怪我をする事故がおきてしまった。
その後は事故を受けて『お子様は、まねをしないようにお願いします。』というテロップが追加された。
1993年 ハウス食品 ハッシュドビーフ 内容差替
スーパーで『あらこんなーところに牛肉が』と歌う内容に「賞味期限が切れた肉を使うのか」とよくわからないクレームが。
後に「あらお久しぶりねー牛肉さん」と変更されたが、次の新CMでは元の歌詞に戻った。
1994年 松尾製菓 チロルチョコ フレーク 内容差替
2つのバージョンがあり、2つとも変更されている箇所がある。
1つ目は川原で3人の女の子が途中でスカートをめくってパンツを出しながらお尻を振っていたが、後にスカートをめくらずにお尻を振り続けた。
2つ目は商店街からサンバの格好をした白人が登場したが、後にドレスを着た黒人に。
いずれも「卑猥だ」とクレームが付いたため。
1994年 ダイハツ工業 ミラ 内容差替
最後に森口博子がボンネットを開けて入っていく内容に「子どもが真似して危ない」というクレームを受けて、後にボンネットに吸い込まれるCGに変更された。
1994年 朝日ソーラー 内容差替
冒頭で西田敏行が『屋根持ってるかー!』と叫ぶシーンが、翌年に起きた阪神淡路大震災への配慮から、『天気出てるかー!』というセリフに変更された。
1995年 サントリー BOSS 放送中止
矢沢永吉の『夏だからってどっか行こうってのやめませんかね?』というセリフが「レジャー気分に水をさす」として長野県の旅館経営者から苦情が寄せられて中止となった。
1996年 日産自動車 スカイライン 内容差替
『男だったら、乗ってみな。』というセリフが男女差別だとクレームがつき、『キメたかったら、乗ってみな。』に変更された。
1997年秋 日本新聞協会 新聞週間 放送中止
童謡の「やぎさんゆうびん」の替え歌で『新聞を読む白ヤギ、読まずに食べる黒ヤギ』という内容に、黒ヤギが新聞が読めない無知な黒人を彷彿させるとクレームが付いたために中止となった。
しかし、実際には黒人からクレームは存在しなかったといわれており、真相は不明。
1999年 ハウス食品 ハウスシチュー 内容差替
母親のセリフの『犬と一緒に遊んじゃダメよ』が動物愛好家から「ペットを捨てる事を推奨している」というクレームがあり、その後セリフが『暗くなるまで遊んじゃダメよ』に変更された。
1999年 日清食品 カップヌードルポーク 放送中止
服を着た二足歩行の子豚がカップヌードルポークにされて連れて行かれる母親を追いかける内容に、「子供がショックを受けた」「残酷」などのクレームがついて中止となった。
ちなみに、父親はカップヌードルポークBIGにされて、やはり連れて行かれた。
1999年 サントリーフーズ BOSS 放送中止
会議室のシーンで主人公以外がボスジャンを着ており、翌日主人公がボスジャンを着ていくと主人公以外は全員スーツ姿で、あげく上司に『君は会社をバカにしているのか?』と叱られる内容に、「いじめを助長する」「会社で似たような事を受けて苦痛だ」などの多数のクレームが入り、以後ブラックユーモアを含んだ内容のCMを制作することは無くなった。
1990年代後半 アース製薬 アースジェット・ゴキジェット など 放送中止
登場する虫のCGがあまりにもリアルで、「食事中に突然出てきて不快」などのクレームが殺到したため、アース製薬や他の殺虫剤を販売するメーカーの多くがリアルなCGを自粛した。
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1990年代後半 P&G ミューズ など 放送中止
上記のクレームは虫に限らず、バイキンのCGも不快感があり(画面いっぱいに映し出される事も)、虫のCG自粛と前後してバイキンのCGも多くのメーカーが自粛した。
 ※虫よりはショックは少ないと思いますが、苦手な方はクリックをお控え下さい。

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